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大英帝国の外交官 単行本 – 2005/5/23

5.0 5つ星のうち5.0 2個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (2005/5/23)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/5/23
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 310ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4480857796
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480857798
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 2個の評価

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細谷 雄一
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上位レビュー、対象国: 日本

2009年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
五人の外交官のうち、ハロルド・ニコルソンの記述が面白かった。
ニコルソンは「新外交」の限界を指摘し、「古典外交」の美徳を擁護する。
そのハイライトが、第一次世界大戦後のパリ講和会議だ。
この会議には、いろいろな人物がかかわっている。
日本の西園寺、牧野、若き日の吉田茂、近衛文麿。
しかし主役は米大統領ウッドロウ・ウィルソンであったろう。
彼は14カ条にうたわれた理想をひっさげて、パリへ来た。
ニコルソンも、ウイルソンに期待をもっていたが、
残念ながら次々に裏切られる。

五大国を中心に進められるはずが、日伊はのぞく米英仏の三カ国で
作業は進められていく。
ニコルソンは中東に関する専門知識をフルに活かせると頑張った。
しかし、結果は空しかった。
「・・これら三人の無知で無責任な男たちが、
ケーキを切るかのように小アジアを切り刻むのは恐ろしいことです」
いや悲惨というべきだ。

ウイルソンは、無知で無責任なばかりか、
横柄で、現実に対して盲目であり、硬直的な頭の持ち主であった。
しかしこのような性格はウイルソン一個の性格だけではないと
ニコルソンは見抜いた。
これがアメリカ外交の本質であると。
つまり「新外交」の本質とも言いうる。

ウイルソンは理想を追い、ヨーロッパ人の運命を
もてあそびながらも、自国の議会と調整がまったくできなかった。
アメリカは講和条約を主導的にまとめながらも
むなしく調印するのみで批准しなかった。

これぞ教科書通りの「三権分立」!!!
ウイルソンのような男にかかっては、
モンテスキューも地下で怒っていることだろう。

・・・と怒りながら読了した。
ニコルソンは、そういう外務省の仕事に嫌気がさして
辞めた。
でも、勲章が欲しさに英国労働党から選挙に出た。
うーむ、人間は複雑やな。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文芸春秋10月号の加藤陽子さんの選評が秀逸である。『5人の英国外交官が各章ごとに取り上げられている。どれも最高、グラスに大きな氷塊を一つ入れ、取って置きのウイスキーをを注ぎ、ベッドへゴー。一日一章ずつ読む。ああ至福、極楽。』だって。これでは買わざるを得ない。私には、アイザイヤ・バーリンが最も興味があった。1940年彼は如何にアメリカを戦争に引き込むかを担当していたチャーチルのお気に入りの外交官だった。日本の真珠湾奇襲、チャーチルはこれで勝ったとほくそえむ。我々日本人は未だにこれがわからない。日本がやむにやまれずやったと考えている。やむにやまれずにしたのは誰か。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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